リリース

2013/10/29

キヤノン初、フルサイズのワイヤレスX線デジタル撮影装置「CXDI-401C Wireless」「CXDI-401G Wireless」(医療関係者向け)

2013年10月29日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンライフケアソリューションズ株式会社

キヤノン初、フルサイズのワイヤレスX線デジタル撮影装置
“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”の2機種を発売


キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式(※1)のワイヤレスX線デジタル撮影装置の新製品として、デジタルラジオグラフィ“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”の2機種(※2)を11月1日より発売します。

“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”は、フルサイズのワイヤレスモデルのX線デジタル撮影装置です。さまざまな部位や体格の撮影が可能なサイズで縦横がほぼ同じ長さのため、回転させないで使用できます。また、ワイヤレス製品であるため、1枚で立位・臥位のどちらでもスムーズに切り替えることができます。

■ キヤノン初のフルサイズのワイヤレスモデル
ワイヤレスモデルとしてキヤノン初のフルサイズX線デジタル撮影装置であり、縦横の回転を させずに胸部・腹部・腰部などの広い範囲の撮影が可能です。また、現在発売しているワイヤレスモデル「CXDI-701C Wireless」「CXDI-701G Wireless」(2013年5月発売)「CXDI-801C Wireless」「CXDI-801G Wireless」(2013年9月発売)と統一したシステム構成となっているため、各機種を組み合わせて利用することが可能です。

■ 防水規格IPX4に準拠(※3)し、持ちやすさを追求した外装
防水規格IPX4に準拠しており、液体などが浸入しにくい構造を実現しています。また、本体の裏面に指をかける段差を設けており、持ちやすさが格段に向上しています。手に取りやすく安定感があるため、落下防止に効果を発揮します。

製品名 価格(税別) 発売日 販売目標
デジタルラジオグラフィ CXDI-401C Wireless 2,400万円 2013年11月1日 2機種合計50台/月
デジタルラジオグラフィ CXDI-401G Wireless 2,200万円
国内市場では、キヤノンマーケティングジャパングループの医療事業の中核企業であるキヤノンライフケアソリューションズが、主体となって販売します。
(※1)X線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化する方式。
(※2)“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”はセンサーで利用するシンチレータ―(蛍光体)が異なります。
(※3)「IP」とは「IEC(国際電気標準会議)」によって定められている防水・防塵の保護規格です。このうちIPX4は防水等級4級を指し、あらゆる方向からの水しぶきによる有害な影響がないことを示しています。
  • お問い合せ先:
    ● 報道関係者のお問い合わせ先
    キヤノン株式会社 広報部 広報課 03-3757-7645(直通)

    ● 一般の方のお問い合わせ先
    キヤノンライフケアソリューションズ株式会社 CXDI販売推進課 03-3814-4956(直通)

    ● 報道関係者用ホームページ
    e-pr.canon.jp

    ● キヤノン医療機器ホームページ
    canon.jp/medical

<“CXDI-401C Wireless”“CXDI-401G Wireless”の主な特長>

1.キヤノン初のフルサイズのワイヤレスモデル

  • フルサイズのX線デジタル撮影装置により、縦横回転せずに、胸部・腹部・腰部などの広い範囲の撮影が可能。
  • 厚さ約15mmを実現したことで、アナログX線撮影で用いる際のカセッテトレイに収納できるため、立位スタンドや臥位撮影台などの既存の撮影用設備を大幅に変更することなく使用可能。追加コストを抑えながら、デジタル化によるスピーディーで効率的な撮影が可能。
  • ケーブルが不要になることで、X線撮影室内でカセッテトレイに入れての撮影や、撮影台から取り外しての撮影が可能。また、回診車や車椅子、救急への対応時でもケーブルを取り回す必要がなく、より快適な操作が可能となり、さまざまな用途で威力を発揮。
  • 現在発売している2サイズのワイヤレスモデルに、今回発売するフルサイズのX線デジタル撮影装置を追加することで、ワイヤレスモデルのラインアップを拡充。撮影したい部位や体格などによって3つのモデルから選ぶことができ、統一されたシステム構成により、各機種を組み合わせて利用可能。

2.防水規格IPX4に準拠し、持ちやすさを追求した外装

  • 防水規格IPX4に準拠し、使用中や保管中などに液体などの汚れが付着した場合でも、浸入しにくい構造を実現。
  • 本体の裏面に指をかける段差を設けることで、持ちやすさが格段に向上。手に取りやすく安定感があるため、落下防止に効果を発揮。また、バッテリーを含んだ状態で約3.8kgの軽量ボディーを実現し、持ち運びに便利。


持ちあげやすい手掛かり形状イメージ

3.X線自動検出モードを搭載

  • X線自動検出モードを搭載したことで、センサーがX線の照射を自動的に検出。これにより、構成上必要な機材が少なくなることで、導入コストを抑制可能。
  • X線発生装置と同期信号のやり取りをするX線インターフェースユニットが不要となったことで、シンプルな操作性を実現。また、既存のアナログやCR(Computed Radiography)方式のX線システムを大幅に変更することなく、キヤノンのX線デジタル撮影装置の組み入れが可能。回診車への搭載でも利便性が向上。
  • 撮影準備が整ったことを光と音で通知するレディーインジケーター(別売)を利用することで、撮影のタイミングを容易に計ることが可能。

4.撮影に関わる時間や機能を向上

  • 撮影画像をモニターに表示する時間を従来のフルサイズモデル「CXDI-401C COMPACT」「CXDI-401G COMPACT」(2011年5月発売)の約3秒から2秒以内に短縮し、撮影画像の迅速な確認が可能。
  • 約9秒のスピーディーな撮影間隔により、ユーザーによる撮影の効率化を実現。

5.有線接続時の利便性を向上

  • ワイヤリングユニット(別売)使用時にはX線デジタル撮影装置をつなぐコネクターにマグネット式を採用したことで、着脱が容易。また、コネクターの上下どちらの方向からも装着可能にしたことで、ケーブルの取り回しが格段に向上。
  • 有線接続を行うことで、X線デジタル撮影装置にバッテリーを内蔵したままで充電可能。バッテリーを取り外して充電する必要がなくなり、利便性が向上。
  • ワイヤリングユニットの電源を入れるとX線デジタル撮影装置の電源も同時に入る、電源オン・オフの連動を実現し、より快適な操作性を実現。

6. 高画質・高精細な診断画像

  • PCへの撮影画像のアナログからデジタルへの変換を、従来のフルサイズモデルで採用している14bitから16bitへ向上し、階調性の高い高画質な診断画像を提供。
  • 独自開発したピクセルピッチ125μm(マイクロメートル)のX線平面センサーを搭載し、高画質・高精細な診断画像を提供。
  • センサーに届くX線量が少ない低線量域での感度を高め、腹部側面など体の厚みがある部位でもノイズが少なく、より高画質な画像を撮影可能。


“CXDI-401C Wireless” 使用イメージ

<医療用X線撮影装置の市場動向>

画像処理や通信などのデジタル技術が急激な進歩を遂げる中、正確で迅速な対応が求められる医療機関においては、患者の医療データを効率的に一元管理することができる電子カルテや、ネットワークを介した遠隔診断システムの導入など、さまざまな分野においてデジタル化が進んでいます。 X線撮影装置においてもその傾向は顕著で、アナログ方式が年々縮小する一方で、デジタル方式が伸長しています。デジタル方式の中ではCR方式が大きな割合を占めていましたが、近年、DR方式の割合が急速に増えています。従来のフィルム方式やCR方式と比較し、DR方式は圧倒的に撮影画像の表示スピードが速いため、今後はデジタル化、その中でもDR化が加速度的に進むと予測しています。(キヤノン調べ)

*CR方式はX線画像の蓄積記録が可能な蛍光体プレートに読み込んでから、スキャナーで蛍光体プレート上の画像を読み出すシステムです。一方、DR方式はX線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を平面センサーで直接ピックアップして画像化するため、画像表示が即時に可能となります。

<主な製品仕様>

名称
デジタル
ラジオグラフィ
CXDI-401C
Wireless
デジタル
ラジオグラフィ
CXDI-401G
Wireless
撮影対象
一般X線撮影用
撮影方式
シンチレータ + アモルファスシリコン(a-Si)
センサー構造
LANMIT(Large Area NEW-MIS sensor and TFT)
シンチレーター
(蛍光体)
CsI
(ヨウ化セシウム)
GOS
(Gd2O2S:Tb)
画素サイズ
125 × 125μm
総画素数
3,320 × 3,408
(約1,130万画素)
撮影サイズ
照射野自動認識
(最大約426 × 415 mm)
階調
4,096階調(12bit)
A/D
65,536階調(16bit)
外形寸法
約460(幅)× 460(奥行き)× 15.4mm(厚さ)
質量
約3.8 kg(バッテリー含む)
ワイヤレス規格
IEEE802.11n(2.4GHz/5GHz)
医療機器
認証番号
225ABBZX00140000
(2013年9月6日認可)
225ABBZX00139000
(2013年9月6日認可)